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フィクサーは108歳…ん?

  • 2013/01/13(日) 09:21:59

滋賀院門跡(しがいんもんぜき)■所在地/滋賀県大津市坂本4-6-1 ■宗派 /天台宗 ■寺格/延暦寺本坊(総里坊)■本尊/薬師如来 ■創建年/元和元年(1615年)■開基/天海(慈眼大師)

(参拝日/平成25年1月12日)

前回、次回も京都の寺社巡りと書きましたが、今年はじめての御朱印巡りで滋賀県を訪ねましたので先にご紹介します。
滋賀院門跡のある滋賀県大津市坂本は、比叡山延暦寺の里坊として栄えた町です。「里坊(さとぼう)」というのは、延暦寺の僧が晩年に移り住んだ隠居所です。ここ滋賀院門跡は、「穴太衆積み(あのうしゅうづみ)の石垣と白壁をめぐらした堂々とした構えで他の里坊を圧倒しています。

滋賀院門跡04
こちらが「穴太衆積み」の石垣です。絶妙なバランスが美しいです…

坂本の街では、あちこちで風情のある美しい石垣を見ることができます。これは、かつて坂本の穴太(あのう)村に住んでいた石工集団が手掛けた独特の石組み工法で、なかでも滋賀院門跡の石垣が最も優れているといわれています。
穴太衆積みは、野面積み(のづらづみ)とも呼ばれ自然石を巧みに組み合わせ、いっさいの加工を施さず小石を隙間に詰め込んで完成させていくもので、高度な技術が必要とされました。
歴史は古く、8世紀に比叡山の堂塔の石組みを手掛けたのを皮切りに、要望があれば集団で各地へ遠征。全国の城の石垣を造りました。現在残っている全国の城の約8割は穴太衆が手掛けたものと言われ、滋賀県では織田信長が築いた「安土城」の石垣が有名です。

滋賀院門跡03
お城の様な立派な構えです。

滋賀院門跡01
こちらは普段閉じられている「勅使門・御成門」

「滋賀院門跡」の「門跡」というのは、代々皇族が住職を務められているお寺で、京都では大原の「三千院」、東山の「青蓮院(しょうれんいん)」などが有名です。こちらの白壁に「五本線」が入っているのが分かると思いますが、これは「門跡寺院」としての最高の格式を表しているのだそうです。京都御所の壁にも同じく五本線が入っています。
 
何故、今回こちらのお寺を参拝したかといいますと、実はこの方が関係しているからなんです。

天海坐像
ドーン!「天海大僧正(てんかいだいそうじょう)
慈眼大師(じげんだいし)です。 (木造天海僧正坐像 川越喜多院蔵)

滋賀院門跡は、比叡山延暦寺・南光坊の住持でもあった天海僧正が、後陽成天皇から京都の白河にあった法勝寺(ほっしょうじ)を下賜されてこの地に建立したお寺です。

「おくさまは18歳」(懐かしい〜♪)じゃなくて、「フィクサーは108歳」 の天海僧正は「黒衣の宰相(こくいのさいしょう)」とも称され、僧侶でありながら家康公の側近として、江戸幕府初期の朝廷政策・宗教政策に深く関与し、フィクサーとして2代将軍秀忠、3代将軍家光と三代の将軍に仕えた方で、家康公を「東照大権現(とうしょうだいごんげん)」として祀るよう進言したのも天海僧正です。現在私が巡っている「東照宮」の生みの親ですね。

寛永20年(1643年)に108歳で亡くなったと言われていますが、一説には116歳、または120歳没と諸説があり、いずれにもしても当時としてはとんでもなく長寿であった事は確かな様です。
しかし、会津の生まれという以外、その前半生に関する史料がほとんど無く謎に包まれた人物です。そのため足利将軍の御落胤説であるとか、特に有名なのは「明智光秀=天海」の同一人物説ですが、光秀=天海だとすれば享年は116歳になるようです(んんん…f^_^;))

小説や漫画、時代劇では「怪僧」みたいにあまりいいイメージでは描かれませんが、比叡山延暦寺にとっては大恩人なんですね。元亀2年(1571年)に起こった織田信長による「比叡山の焼討ち」事件で、焼け落ちた諸堂の復興に尽力したのが天海僧正です。清濁併せ呑むミステリアスなお坊さんです。

滋賀院門跡06
境内から見た「勅使門」クリーム色の壁に白の五本線が入っています。

建立当時、滋賀院御殿と呼ばれた豪華な建物は明治11年(1878年)の火災により焼失。その後、比叡山無動寺谷法曼院の建物3棟が移されて再建されました。
現在でも約1万平米の敷地に内仏殿・寝殿・二階書院・庫裏・台所と、勅使門・通用門、6棟の土蔵に庭園があるそうですが拝観出来る場所は限られています。今回拝観出来た所を少しですがご紹介します。

滋賀院門跡05
内仏殿の玄関。こちらから上がらせていただきました。

滋賀院門跡09
比叡山延暦寺のシンボルとも言える開祖「最澄」以来
1200年燃え続けている「不滅の法灯」がこちらにも。

この法灯は延暦寺にあった先代の物だそうですが、「不滅の法灯」って本当に1200年燃え続けてるの?消えた事が無かったの?
実は一度だけ消えています。それが「比叡山の焼討ち」事件ですが、この時は分灯してあった山形県の「立石寺(りっしゃくじ)」から灯りをこちらに運んで移したようです。
以上をお寺の方から説明していただきましたが…灯りって、いったいどうやって山形県から運んで来たんでしょうf^_^;)
聖火リレーみたいに?松明かなんかにしないと風で消えちゃうしなぁ…
そうかぁ!炭火にして火種を持って来たのかも?ε=ε=ε=´ε` ) しながら。

滋賀院門跡12
こんな灯りですからね(*^^*)

そんなこんなで「菜種油」を継ぎ足し、継ぎ足ししてこちらでは不滅の法灯を1200年も守っておられます。
まあ、ウナギ屋のタレみたいなもんですな。(オイオイ!罰が当たるぞヽ(´o`;それにウナギ屋のタレって1200年も持つかぁ?)
あったら怖い!1200年前のウナギのタレ(((;゚Д゚))))(\(^-^ )絶対ないから!)
「油断大敵」という言葉がありますが(あ、話し変わってますから)、語源はこの法灯から来ているらしいです。油を断つと法灯の灯りが消えてしまう、用心しなさい。という意味ですね。

滋賀院門跡11
こちらは展示してある天海僧正所用の甲冑。

かなり派手めな甲冑ですが、大阪城天守閣にはもっと凄い甲冑が天海僧正所用として伝わっています。

天海甲冑
それがこれですが、何だコレ!?

こんな兜で、「天海が回転〜!」なんて頭を振られたら回りの人は大迷惑ですねf^_^;)
後ろの輪っかは多分、仏様の光背を表しているんでしょうが、これは危なくてとても側には近寄れんな!

滋賀院門跡13
こちらも展示の、右が徳川10代将軍家治、左が織田信長が寄進した大鏧子(だいけいす)。

この鏧子(けいす)ですが、読経のときゴーンと鳴らす鐘です。打金(うちがね)、銅鉢(どうばち)、あるいは俗にザルガネともいいます。
ところでこの寄進者、右の10代将軍・徳川家治は分かりますが、左の織田信長って?
信長は例の「比叡山の焼討ち」事件の張本人で、叡山ゆかりのこちらのお寺にに寄進する筈もなく、どうも信長の子孫・縁者が信長の名前で贖罪の意味で寄進したようです。

滋賀院門跡10
右の徳川10代将軍家治寄進のアップ。葵の御紋が刻まれています。

滋賀院門跡07
話し変わって、こちらが「内仏殿」正面が御本尊の薬師如来。門跡寺院だけあって菊の御紋がいっぱいです。

また奥殿には後陽成天皇、後水尾天皇と明治天皇。徳川歴代将軍家、江戸初期からの天台座主のご位牌が祀られています。

滋賀院門跡08
3代将軍家光が小堀遠州に作らせたと伝わる庭園ですが、
冬のお庭は緑が少なくて寂しいですね…

滋賀院門跡御朱印
そしてこちらが戴いた御朱印です。
右から、奉拝 比叡山 醫王殿(いおうでん)日付 滋賀院門跡
御朱印の葵の御紋が擦れているのがちょっと残念(>_<)

醫王殿・医王殿(いおうでん)とは、ご本尊の病気を治す仏様、薬師如来様の事です。
こちらは、案内していただいた方の対応も丁寧でとても気持ちの良いお寺でした。葵の御紋の御朱印もいただけたしね(*^^*)

最後にお隣りにある「慈眼堂(じげんどう)」を拝見しました。

慈眼堂01

慈眼堂02

「慈眼堂」は、朝廷より慈眼大師号を贈られた天海僧正の廟所、お墓です。

境内には、桓武天皇・後陽成天皇・後水尾天皇、家康公、紫式部・和泉式部・新田義貞の供養塔があります。が、これって凄い組み合わせですよね?新田義貞(にったよしさだ)は、家康公が新田氏の子孫と称していたので何となく理解できますが、じゃあ紫式部は…?何かメチャメチャな感じがするんですけどf^_^;)
一度調べて見なきゃ…って、多分調べないけど(*^^*)

以上、「フィクサーは108歳」でした。
天海僧正をフィクサーと呼んでいいのか?は疑問ですが、語呂がいいのでタイトルにしちゃいました(^人^)

次回は、リベンジ必至の「日吉東照宮」です。

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この記事に対するコメント

はじめまして

ブログ拝見させていただきました。

あたしも徳川ゆかりの寺社めぐりをしています。
神奈川住みなので主に都内、関東県内です。
今度岡崎に徳川ゆかり巡りにいきます。いろいろ参考にさせていただきます(^ ^)

  • 投稿者: あー坊
  • 2013/01/14(月) 22:59:26
  • [編集]

Re: はじめまして

ブログ見ていただきありがとうございます。

岡崎はいい所です。家康公のお膝元だけあって
見所もいっぱいですのでぜひお出掛け下さい。
実は自分もまだ行ってない所があるんです(T . T)
なかなか回りきれなくて…

  • 投稿者: みっちゃん
  • 2013/01/15(火) 09:55:36
  • [編集]

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