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神も仏もありました⑤

  • 2013/03/10(日) 22:24:08

輪王寺大猷院①(りんのうじたいゆういん)■所在地/栃木県日光市山内2300 ■徳川家光廟所 ■創建/承応2年(1653年)

(参拝日/平成25年2月7日)

2013020701.jpg

ここ「家光廟大猷院(たいゆういん)」は家康公の孫、3代将軍・徳川家光の霊を祀ったお堂(墓所)で、江戸時代までは「日光山内」として渾然一体となっていましたが、明治4年(1871年)の神仏分離令により現在は輪王寺の所管となっています。

慶安4年(1651年)4月20日、48歳で江戸城で没した家光は、祖父である家康公を深く崇敬し、「死して後も朝夕、東照大権現(家康公)の側でお仕え奉る」と遺言したことから、その遺志を受けた長男の4代将軍家綱の命により東照宮の傍らに埋葬されました。
家光の死の翌年にあたる承応元年(1652年)2月16日に起工。わずか1年2か月後の、承応2年(1652年)4月4日に「家光廟大猷院」は完成しました。「大猷院」とは、家光の死後、後光明(ごこうみょう)天皇から賜った法号で、「大きな仕事を成し遂げた人」という意味を持っています。

江戸時代初期の代表的霊廟建築であり、建物は本殿、相の間、拝殿が国宝となっているほか、唐門、夜叉門などが重要文化財になっています。
家光は東照宮を模倣することをはばかり、「家康公を祀る廟所を凌いではならない」との遺命により、東照宮とは違った建築となっており、東照宮が白と金を基調に黒の縁取りをしているのに対して、大猷院は金と黒を基本とし、縁取りは赤、金箔も東照宮より赤みがかったものが使用されています。目立たない部分に技巧が凝らされ、地形を利用した配置も大猷院の特徴になっています。
また大猷院の建物は東照宮に向いて建てられていますが、これは家康公に対する家光の強い思慕の念を表しているといわれています。

大猷院map
大猷院境内の案内図です。

大猷院004
大猷院の最初の門がこの「仁王門」です。

大猷院066
仁王門の先に見えるのは「御水舎」。

仁王門は承応2年(1653年)の建立で、三間一戸、八脚門の切妻造りで銅瓦葺き。建物全体は朱色を基調として上部は黒色、金具を金、彫刻を極彩色で彩り、両脇には2体の金剛力士像を安置しています。

大猷院012
大猷院043
仁王門右の阿形(あぎょう)の密迹(みっしゃ)
金剛力士像。

大猷院044
左の吽形(うんぎょう)の那羅延(ならえん)
金剛力士像

大猷院013
仁王門木鼻の唐獅子の彫刻。黒、金、朱の絶妙な配色です。

大猷院014
「御水舎(おみずや・水盤舎)」お清め場です。

この「御水舎」は、切妻造り銅瓦葺きの軒唐破風(のきからはふ)付きで、承応2年(1653年)に建てられました。
4隅に各3本、合計12本の御影石の柱で屋根を支える独特な構造で、柱の白色と上屋の極彩色の対比が際立っています。
天井には東照宮の「鳴龍」の作者、狩野永真安信(かのうえいしんやすのぶ)が描いた竜の墨絵があり、水盤に映し出されることから「龍鏡」、「水飲み龍」とも呼ばれていましたが、現在は墨が薄くなってしまい映らなくなっています。

大猷院073
切妻側の彫刻です。

大猷院071
こちらは正面、軒唐破風の彫刻。いずれも波など水に因んだ彫刻になっています。

大猷院072
天井の龍の墨絵ですが、そう言われれば龍?σ(^_^;)

この御水舎を左に直角に曲がり、階段を上った所にあるのが大猷院で最大の門「二天門」ですが、案内図にもあるとおり平成26年まで修復工事中でした。
足場を組んでテントが張ってあるため、見学不可!後水尾(ごみずのお)天皇宸筆の「大猷院」の扁額だけがテントを切り取って見えていましたが撮影せず(T_T)
こういうのが一番ガッカリですね。東照宮といえば「陽明門」、大猷院といえば「二天門」で、特に大猷院の二天門は日光山内で最大の門といわれているだけに尚更ショックでした。陽明門も4月から修復工事が始まるようですので参拝される方はお早めに(^_^;)v

大猷院075
テントの間から、ただ扁額だけ見せられてもなぁ…

そんな訳で残念ながら二天門の写真はありませんが、門のいわれにもなっている楼門左右に安置されている持国天・広目天の二天と、背面の風神・雷神像を工事用足場の隙間から撮影しましたσ(^_^;)

大猷院niten007
左側の迫力ある四天王の一尊の「持国天」、
手には三鈷戟(さんこげき)を持っています。

大猷院niten011
「持国天」は仏教では東方を護る守護神とされて
います。

大猷院048
持国天に踏み付けられている「天邪鬼(あまの
じゃく)」

taiyuuinkoumokuten
右に安置されている「広目天」、こちらは剣を
振り上げています。

大猷院niten010
「広目天」も四天王の一尊で、西方を護る守護神
とされています。

amanojyaku
こちらは広目天に踏み付けられている「天邪鬼」。

「天邪鬼」痛そうですね( ̄◇ ̄;) 踏みつけている持国天と広目天は、いずれも四天王の一尊で、持国天(東方)、広目天(西方)、増長天(南方)、多聞天(北方)と、東西南北の方位を護るインドの神々が、仏教に取り入れられたもので、「帝釈天(たいしゃくてん)」の部下として「須弥山(しゅみせん・仏教宇宙論における世界中心的な巨山)」の4つの門を護るといわれています。
中国風の甲冑を身につけ、武器を持って忿怒の表情をして「邪鬼」を踏みつけているのが特徴です。
邪鬼を踏みつけるのは、四天王が仏教に対する邪悪なものを打ち負かすことを表現したもので、この邪鬼を一般的に「天邪鬼(あまのじゃく)」と呼んでいます。

(あんたも天邪鬼って呼ばれてないか?)
まあ、時々言われるけどσ(^_^;)
(だろうな、考え方が偏ってるからなぁ)
・・・

大猷院047
二天門、背面の左に安置されているのが「風神」
です。風を起こす「風袋」を担ぎ、雲台に乗って
います。

大猷院049
手の指は4本で東西南北を表し、足の指は2本で天と地を表しています。

大猷院046
右に安置されている「雷神」、同じく雲台に乗り、
両手にバチを持ち、雷太鼓を背負っています。

大猷院050
こちらは手の指は3本で「過去・現在・未来」を表しています。
足の指は風神と同じで2本です。

修復工事中の二天門をくぐり、右手の石段を上ります。左手の長い石段の先が、家光廟への最初の入口となる夜叉門(やしゃもん)です。長い石段は下界と天上界を結ぶ階段にたとえられています。

大猷院005
石段の先に見えるのが「夜叉門(やしゃもん)」です。

大猷院015
夜叉門手前、右にある絢爛豪華な「鐘楼」。

taiyuuinnkorou
左にあるのが「鼓楼」です。

大猷院074
「鼓楼」「鐘楼」ともに同じような造りです。
東照宮の物と似ていますが、こちらの方が黒を
基調としているためか洗練された感じがします。

大猷院006
朱色に金が映える豪華な「夜叉門」。

taiyuin-yashamon3.jpg

夜叉門は承応2年(1653年)に建てられた建物で八脚門、切妻、銅瓦葺き、正面には唐破風がついています。全体的には朱色が主体で組物と金物が金、彫刻が極彩色で彩られ、牡丹、唐草牡丹の彫刻が多用されている事から「牡丹門」とも呼ばれています。
内部には夜叉門の名前のいわれとなっている、東西南北を表す色違いの「毘陀羅(びだら)」像、「阿跋摩羅(あばつまら)」像、「烏摩勒伽(うまろきゃ)」像、「健陀羅(けんだら)」像の4夜叉が安置され、霊廟を鎮護しています。

大猷院076
夜叉門、左の赤い夜叉像が「毘陀羅(びだら)」、右の緑の夜叉像が「阿跋摩羅(あばつまら)」です。

大猷院039
左の夜叉像「毘陀羅(びだら)」です。

大猷院042
こちらは右の夜叉像「阿跋摩羅(あばつまら)」、
いずれも後ろの彫刻は唐草牡丹です。

大猷院065
夜叉門内側4本の柱の木鼻には「獏(ばく)」の彫刻が…

大猷院018
こちらは口を閉じた吽(うん)形の獏です。

「獏(ばく)」は、中国から日本へ伝わった伝説の霊獣で、体は熊、鼻は象、目は犀、尾は牛、脚は虎に似ているとされ、人の夢(悪夢)を喰って生きていると言われています。
悪夢を見た後に『この夢を獏にあげます』と唱えると、その悪夢を二度と見ないといわれ、病気や悪気、邪気を避ける縁起の良い物とされています。

大猷院019
夜叉門軒下の組物と木鼻の唐獅子の彫刻。

大猷院052
外側の柱、軒下の木鼻には唐獅子の彫刻が施されています。

taiyuuinkairou
夜叉門と左右にある回廊です。

大猷院077
夜叉門と回廊の間にある袖塀(そでべい)には龍の彫刻。

大猷院078
袖塀(そでべい)羽目の龍の彫刻は珍しい紅殻塗りです。

大猷院020
夜叉門背面です。屋根の庇が大きいためドッシリした感じがします。
左右の夜叉像は「烏摩勒伽(うまろきゃ)」と「健陀羅(けんだら)」です。

大猷院041
左の青く塗った肌の夜叉像は「烏摩勒伽(うまろ
きゃ)」です。

大猷院040
右の白い夜叉像が「健陀羅(けんだら)」です。

今回はここまでです。次回は家光廟への入口の唐門、拝殿、本殿に向かいます。

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